先輩、坊さんになったのに肉を食べるんですか?

 お彼岸と関係の深い六波羅蜜(ろくはらみつ)特集をしています!今回は六波羅蜜の1つ


「精進(しょうじん)とは」

精進料理

 「精進」と言う言葉を聞くと、大学時代の部活の仲間の結婚披露宴に参加したときに、一緒に参加した後輩との会話を思い出します。

 私が披露宴で出される料理をおいしくいただいているときに、一緒のテーブルで食事をしている獣医をしている後輩が声をかけてきました。

「先輩、お坊さんになったんですよね!?次、肉料理ですね、僕がいただきますから安心してください。」

 楽しみにしているメインディッシュを取られては困るので断ると、

「え、先輩、坊さんになったのに肉を食べるんですか?お坊さんは精進料理しか食べちゃだめですよ!精進、精進!!」

と、私のメインディッシュを奪おうとするのです。これが世間が僧侶に対して持っているイメージなんだろうなと納得し、

「お坊さんとして大事なことは、出された食事は残さずに食べることなんだ」

と答えたことを覚えています。




しかし、今考えれば、こんなときこそ「精進(しょうじん)」の話をするチャンスだったのです!



 「精進」とは

一生懸命に、しかもなまけずに、精をだして励むこと


をいいます。


本来は、出家して ひたすら宗教的生活を一途に生きることを精進と言っていましたが、一般の方が精進と言う言葉を使うようになってくると、出家をした人々が一生懸命修行するときに無益な殺生をせず過ごすことから、「肉類を食べない」と言う意味へと変化していきました。

 ですから、本来の意味を考えれば、お彼岸の期間に六波羅蜜の1つである「精進」を意識して生活しようとしたとき、


精進


「精進料理を食べよう!」と考えるのではなく、様々なことに全力で取り組み一生懸命に生活しようとすることが大事ですね。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、30代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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