枯れ葉と報恩【ほうおん】

臨済宗妙心寺派の生活信条の中に



生かされている自分に感謝し 報恩の行を積みましょう



という言葉があります。



報恩【ほうおん】とは「恩に報いる」ことを言います。



自分が生きていられるのは多くの方のおかげであり、恩に報いる生き方をしましょう



という意味の言葉です。




500自然が伝える報恩160310




 昔から私達の一生を「葉っぱ」に例えることは珍しいことではありません。




 この場合、葉っぱが枯れ、木から落ちていく瞬間を「死」と例えることが多いようです。



 では、「葉っぱ」は報恩をしているのでしょうか?



 もちろん、しています!



 葉っぱは枯れるまで、「光合成」を行っています。



 光合成は光りを受けて必要な養分を作り出します。



 光 + 水 → エネルギー(養分) + 二酸化炭素



 エネルギー(養分)は葉っぱの成長のためだけに使われるのでしょうか?



 もちろん、そんなことはありません。



 葉っぱで作られた養分は木の幹に運ばれ、木全体の成長にも使われます。



 葉っぱ自身が作った養分を「母」や「御先祖様」とも言える「木」に返す


 葉っぱ自身が作った養分を「社会」にも例えられる「木」に返す


 そして、役割を終えれば木から離れ土に帰る。




「葉っぱ」を「人の一生」に例えて考え、「報恩」という言葉を合わせて考えたとき、私達が普段から目にしている枯れ葉は 報恩をし尽した美しい自然の姿なのだと感じるようになりました。




 そして、春になり全ての葉が落ちた木に新芽が芽吹くのを見て、「恩」は途切れることなく繋がっていくのだと感じるようになりました。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、30代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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