「ねるねるねるね」に学ぶ 伝えること と 伝わること

幼少期に食べた駄菓子の中に「ねるねるねるね」があります。
魔女のテレビCMが印象的な、練って遊びながら食べる高級なお菓子(100円)というのが私の印象です。
この駄菓子について気になる記事がありました。
記事には「ねるねるねるね」が一時売り上げが落ちたが、その後回復していることを紹介していました。
「ねるねるねるね」を懐かしく感じてさっそく購入し子供に渡してみました。
妻は
「こんなパッケージだっけ??」

と疑問に感じている様子ですが、子供達は大喜び。
さっそく、練って・練って・練って おいしそうに食べていました。

記事によりますと30年ほど前の発売当時は
・怪しいパッケージ
・魔女が登場する「テーレッテレー」というCM
・粉に水を入れると色が変わり、かき混ぜるとふくらむお菓子の「謎」
に子供は夢中になりました。
しかし、発売から15年が経ったころ売り上げが落ち始め、数年で約半分にまでなります。そこで、なぜ売れなくなったのか調べてみると、その理由は大きく3つあったそうです
(1)よくわからない
(2)おいしそうじゃない
(3)親が買ってくれない
そこで商品を2011年に大幅リニューアルしたそうです。親の不安を和らげるため、
1.パッケージの裏に色が変わる仕組みを説明。
2.味を変えて甘く
3.表には保存料・合成着色料ゼロのマークをつける。
といった改革をしたそうです。
すると、売り上げは回復をしたそうです。
記事に出ていた売り上げを回復させた方の言葉が胸に刺さります。
「昔と違って、子どもにはイメージでみせなきゃいけない。知名度だけで上から目線のお菓子になっていました」
ただ変わらなかったのは、まぜて遊ぶ楽しさでした。「好奇心をかりたてるお菓子は『ねるねるねるね』だけ。怪しくなくても十分、魅力があった。唯一無二のお菓子でした」。
変わることがない大切な仏教の教えを伝える際に知名度だけで上から目線の宗教者になってはいないか、「伝える」ことばかり考え、「伝わる」話し方を自分ができているのか。しっかりと自分自身の言動を確認しなくてはいけないと、子供が一口だけくれた「ねるねるねるね」を食べながら考えていました。
