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昔話シリーズ その14 浦島太郎

この記事は東光寺(静岡市清水区横砂)で行われてみんなの坐禅会(子供坐禅会)で私が話した内容をまとめたものです。



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昔話シリーズ【14】 浦島太郎






浦島太郎の話しは有名です。

・浦島太郎がいじめられている亀を助ける

・亀が浦島太郎を竜宮城へ案内する

・数日間、楽しく竜宮城で過ごす

・家に帰りたいと伝えると竜宮城のお姫様にお土産(玉手箱)をもらう

・家に帰るが、周囲の様子が違っていることに気がつく

・数日間竜宮城にいる間に、もともとの世界は数百年経過していたことを知る

・玉手箱を開けると煙が出てきて浦島太郎はおじいさんになってしまう




私は最近まで、いまいち納得ができない話しだと感じていました。


最初と最後だけを見ると、「亀を助けたのに、数日間でおじいさんになってしまう話し」になってしまいます。


しかし、この話しは違うことを教えてくれているように感じます。




竜宮城で浦島太郎が過ごした数日というのは大変充実した日々であったことでしょう。


この竜宮城で過ごした充実した日々を「仏様のような心で過ごした日」と考えてみてはいかがしょうか。


仏教では私達は生まれたときから仏様のような素晴らしい心を持っていると説いています。


しかし、残念ながらこの「仏の心」を見失って迷い苦しんでしまうのです。


そのように大切なものを見失ったまま、迷い苦しんでいるのが今の私達かもしれません。


このような状態で何年も過ごすよりも、例え短い時間でも「仏の心」のままに過ごすことの素晴らしさを浦島太郎は教えてくれているのかもしれません。

昔話シリーズ その12 桃太郎

この記事は東光寺(静岡市清水区横砂)で行われてみんなの坐禅会(子供坐禅会)で私が話した内容をまとめたものです。



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昔話シリーズ【12】 桃太郎




臨済宗円覚寺派の管長を務める横田南嶺老師と東京都世田谷区にある龍雲寺住職の細川師の対談を聞いて多くの僧侶が、思わずうなった場面があります。



コロナウイルス感染拡大の影響でこれまで行ってきた坐禅会を中止にしたときの感情を横田南嶺老師は

「雨が降ってきたから傘をさすような気持で坐禅会を中止にした。」

と表現されたのです。

長い歴史がある坐禅会を中止にする決断はなかなかできるものではありません。




「坐禅でコロナが広がるとは思えないから中止にしなくても良いじゃないか!」

「せっかくここまで続けたのだから、もう少しがんばってみよう。」

「中止にするのは簡単だが再開するのは難しそうだから、このまま細々続けよう!」



などなど、いろいろ考えてしまうものです。


しかし、横田南嶺老師は何も悩むことなく、そしてとどまることのない心で坐禅会の中止を決められたのです。



自分を捨てて”御縁にしたがった”姿がそこにあったように感じます。




私のような未熟な者は、なかなかこの心境に達することはできないと思います。

このような心境と昔話の桃太郎に登場するおばあさんには相通じるものがあるように感じます。






誰もが知っている昔話と言いても過言ではないのが“桃太郎”です。

その冒頭部分に

「お婆さんが川で洗濯をしていると桃が流れてきました。おばあさんは桃を拾っておじいさんと一緒に食べることにしました。」

とあるのです。




川に桃が流れていても現代を生きる私達は「あ、拾って食べよう」とはなかなか考えません。



「安全だろうか?」

「汚いかも!?」

「桃を食べたら怖いお兄ちゃんに高い桃代を請求されるかもしれない。」



などなど、頭で考えてしまいます。




しかし、お婆さんが頭で考えてしまっては桃太郎の物語は始まりません。


”桃”という流れてくる御縁を大切にしたからこそ、物語が始まったのです。


桃太郎の物語は流れてくる「御縁」を受け止めることの大切さも教えてくれているように感じます。

令和2年 冬休み子供坐禅会 開催報告

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大晦日の朝も子供坐禅会に30人以上が出席してくれました。


みんなが自分の意志で来てくれていて、本当にありがたいことだと感じます。





コロナウイルス感染拡大の影響で


・茶礼(お茶とお菓子を行儀よくいただく)無し

・お楽しみのハンコと追加のシールも無し

・全員がマスクを着用

・オンライン坐禅会との合同開催


など、開催方法に変化がありましたが無事に開催できたことに、ただただ感謝申し上げます。



冬の子供坐禅会は6日間の開催で、約130人が参加してくれました。


多くの御縁によって、冬休み子供坐禅会だけでなく、1年間の坐禅会が無事に終了できたことにも感謝申し上げます。



そして、次の春休み子供坐禅会(開催日程未定:決定次第お知らせします)でも多くの参加者と一緒に坐禅をすることを楽しみにしています。

保育園児の坐禅体験 【令和2年12月】


東光寺(静岡市清水区横砂)の境内にある袖師保育園の園児達は毎月坐禅体験にやってきてくれます。




「密」を避けるために間隔をとりながら座布団を並べ、接触を避けるため茶礼(されい:行儀よくお茶を飲んだりお菓子を食べる)を中止するなど、これまで通りの開催とはいきません。




今月は温かった先月とは違い、冷え込んだ本堂での坐禅となりました。



そんな中でも、園児達は集中して坐ることができていました。



また、今月は新たな発見もありました。



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なんと年長組の園児の中に、ものすごく体が柔らかい子がいたのです。



その子は、ひょんなことから結跏趺坐【けっかふざ:両足をももの上に上げる坐り方】を、手を使わずにできることがわかったのです。



私は体か固いので足を上げるときには自分の手で足を持ち上げなければいけないので、ただただうらやましかったです。この柔らかさを保って成長してくれることを切に願っています。







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坐禅の後は、8日にお参りに来てくれた涅槃会について話をしました。



真剣に話を聞いてくれるので、こちらも園児達に少しでも伝わるようにと話に熱が入ります。



冬休み子供坐禅会のテーマ【令和2年】

東光寺(静岡市清水区横砂)冬季子供坐禅会のテーマは夏に続いて昔話です。


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いよいよ、地元の小学校の冬休みが始まります。


これと同時に東光寺(静岡市清水横砂)で行っている子供坐禅会(みんなの坐禅会)が始まります。




今回(令和2年冬)は

期間 12/26(土)~12/31(木)
 ※土日も開催します

時間 毎朝7時30分~8時20分頃
で、開催いたします。


※詳しくこちらをご覧ください。




東光寺の子供坐禅会の特徴のひとつが仏教豆知識シールです。


坐禅会参加者に東光寺特製の名刺サイズの仏教豆知識シールを配布しております。


シールは毎回違うものを用意しています。



坐禅会を始めたころは、毎日のように「明日はどんなシールにしようかな!?」と悩んでしまうこともあり、作り始めるまでに時間のかかる方法になってしまっていました。



この方法ですと坐禅会の前の晩にシールが出来上がることが珍しくなく、下手をすると坐禅会当日の朝に完成することもありました・・・


「このままでは、いつかシールが完成せずに坐禅会が始まってしまうと!」


と危機感を覚え、それ以降は各長期休暇にテーマを決め、事前に毎日話す内容を決めてシールを作るようになりました。





これまでに

・仏教の物語
・涅槃図
・仏前結婚式
・白隠禅師坐禅和讃(お経)
・般若心経(お経)
・御葬式
・法事(様々な仏様)
・お寺の食事





など、様々テーマで取り組むようになりました。


この方法にしてから、坐禅会の前日の夜や当日の朝まで慌てることはなくなったのでしばらくこの方法でやっていこうと考えています。






そして、今回のテーマは昔話としました。

・・・というよりも前回の夏休みも昔話でしたが、昔話は無数にあるので夏だけでは終わるはずもなく冬も続けていきたいと思います。


もちろん、ただ昔話をするわけではありません。


その昔話から、どんな仏教の教えを感じられるかを伝えていきたいと考えています。







このテーマを決めてから感じたことが2つあります。

1つは昔話の奥深さです。

どんな話を読んでも、子供の頃には気が付けなかった深い教えに必ず出会います。仏教の教えや禅の教えが詰まっていて感動をします。



もう1つは、現代の“昔話離れ”です。

このテーマを決めたとき、昔話の本が手持ちにあまりなかったので本屋さんに買いに行きました。

地域では知らない人がいない大きめの書店へと行きました。

子供向けの本も多く扱っているお店なので、いくつかの昔話の本を吟味して購入するものを決めようと考えていましたが、驚くほど種類が少なく売り場面積も小さくて驚きました。

また、子供坐禅会(みんなの坐禅会)に参加する子供の保護者から「読み聞かせをするときに昔話はあまり選ばないから、子供が昔話を知らない」という声を聞きます。





私は読めば読むほど奥の深さを感じる昔話が、このまま読まれなくなってしまうことはもったいないことだと感じます。


少しでも、昔話の魅力や奥深さ、そして仏教の教えとのつながりを紹介できるように準備していきたいと思います。


※夏休みに配布したシールについてはこちらをご覧ください。
人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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