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月落不離天【月落ちて天を離れず】

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私は満月を見ると、意味もなく気持ちが明るくなります。


やがて、その満月が見えなくなると なんだか寂しい気持ちになってしまいます。






500ブログ 月落ちて天を離れず2

夜空に輝いていた月は、時間の経過と共に輝く場所を変え、





500ブログ 月落ちて天を離れず3

やがては地平線へと落ちていきます。






500ブログ 月落ちて天を離れず4

月が移動し、無くなったように感じます。





しかし、その瞬間に他の場所でも月が見えなくなっているのでしょうか?


そのようなことはありません。


世界のどこかでは月は輝き、また別の場所ではとっくに沈んでいるのです。




自分自身が移動をすることができれば月を見ることはできるのです。






月落不離天【月落ちて天を離れず】という禅語があります。



月は西に沈み地へと落ちるように見えるが、天を離れたわけではない。


ただ目に見える範囲から外れただけなのです。


月自身は変わらず天にあります。




月は悟り、天は自分自身を示します。


「悟り、悟り!」とあちらこちらを探しても見つかりません。いつか悟りがやってくると待っているだけでも何もおこりません。


悟りは何か特別な場所にあるものでありません。


天から離れることがない月と同様に、いつも自分の中にあるのだと示しているのです。






月が見えなくなって寂しい気持ちになる私に「月落ちて天を離れず」という言葉が、「目先のものだけにとらわれてはいけない」と語りかけてくれているよう感じます。

所有するのではなく、共有する

久林寺仏前結婚式006





夫婦を「人生のパートナー」と定義するなら、そこにあるべきは「所有」ではなく、自由意思に基づく「共有」であろう




非常に、分かりやすい言葉で人間関係を示している言葉に出会いました。



相手を意のままに操りたいと考えてしまうのが「所有」であり、互いを信頼し大切に想いあうことが「共有」なのだと思います。


これは夫婦間に限ったことではなく、様々な人間関係を築くうえで大切なことだと感じます。


相手を所有するのではく、相手と共有する







臨済宗妙心寺派の教えである“生活信条”に


人間の尊さにめざめ 自分の生活も他人の生活も大切にしましょう


とあります。これも「共有」の大切さを説いた言葉であります。







臨済宗最初の和尚様である、臨済禅師は


心が二つに分かれてはいけない。

仏の心と私などと、心が二つに分かれるから、迷いが生じるのです。

その心が一つになっていれば、それが生きた達磨であり、お釈迦様なのである。





と示されています。




仏様も、お釈迦様も、どこか遠くにいらっしゃるわけではなく、“自分の心と仏の心”と区別をすることなく心が1つだと実感することの大切さを教えてくれています






冒頭の

夫婦を「人生のパートナー」と定義するなら、そこにあるべきは「所有」ではなく、自由意思に基づく「共有」であろう

という言葉を使って“仏教・禅の教え”を伝えようとすると




成仏【じょうぶつ:悟りを開き仏となること】を「人の生きる道」と定義するなら、そこにあるべきは遠くにあると思い込んでいる仏を捕まえようとする「所有」ではなく、生まれているときからすでに頂いている仏の心を自分自身で「共有」することであろう




と言えるのではないでしょうか。

たまには一息入れませんか!?


「もっと仏教の話を聞いてみたい!!」という方に出会うことがあります。




そんな方にお薦めの企画をご紹介させていただきます。



毎月、静岡駅のすぐ近くにあるサールナートホールでは仏教の教えを伝える法話会が行われています。



しかも、講師の和尚様方が大変活躍をされている方ばかりです。


今回も、岐阜・愛媛・東京・愛知・静岡と毎月行こうと思ったらなかなか大変な場所から静岡まで講師の和尚様が来てくださいます。


興味のある方は、ぜひご検討いただければと思い紹介をさせていただきます。






宝泰寺法話会 2019後期

画像をクリックすると大きな画像をご覧いただけます。

顔の濃い私が 見知らぬ外国の方に ハーイと声をかけられた話し

500京都タワー 190904





「ハーイ!!」


宿泊するホテルの前で外国人旅行客に突然声をかけられました。


私に言っているのか?? 疑問と驚きが交錯しとっさに返事をすることができず、あれこれと考えてから


「ハーイ・・・」


と小さな声で返事をしました。





東光寺(静岡市清水区横砂)の御本山は京都にある妙心寺です。


そのため時々、京都へ行くことがあります。


現在、京都には本当に多くの外国人観光客が来てくれています。


この日、私が泊まろうとしていた宿は“ゲストハウス”とも“ホテル”とも表示される独特の宿でした。





宿に到着してみると、私以外に日本の人はいないのではないかと思うほど外国の方が大勢いました。


そこに、顔の濃い私がいる。


つまり「宿泊客の全員が外国の方」という状況が完成したのかもしれません・・・


そして、このときに「ハーイ事件」が発生したのです。


とっさに返事ができない自分を目の当たりにして 本当に情けない気持ちになりました。







挨拶(あいさつ)という禅語があります。



毎日私達がしている”挨拶”も実は、禅宗の言葉・禅語が由来となっています。



辞書で「挨拶」を調べてみると


「人に会ったときや別れるときなどに取り交わす礼にかなった動作や言葉」


とあります。





 しかし「挨拶」を「挨」と「拶」の二つの漢字に分解し、それぞれの意味を調べると


「挨」は積極的に前に進むこと

「拶」は相手に切り込んでいく




という意味です。




 この二つの漢字を合わせ、禅宗では修行僧が切磋琢磨して修行に励むことをさしていました。それが変化し、相手に問答を仕掛ける禅問答を挨拶と呼ぶようになりました。







そして、この禅問答では「間髪を入れずに答える」ことが大切にされています。


自分の経験や知識に頼り、あれこれと考えるのではなく 間髪を入れずに本心から出てくる言葉にこそ本当の心がにじみ出てくると考えられています。




「間」が空けば あれこれと考え、その中に妄想・執着が入り込んできてしまうのです。






では、「ハーイ!」と声をかけられた私は何を考えたのでしょう・・・


よくよくその時のことを思い返してみると


せっかくに日本に来てくれているのだから、日本に良い印象を持ってもらいたい。返事をしなくては!


と考えると同時に


「ハーイ」と返事が出来たらかっこいいかも!?


そんなことも考えながら返事をしていたのです。




ほんの少しに「間」が開いただけで自分を良く見せたいという心が出てしまっていたのです。



良く見せるのではなく、良い行動を習慣にしていれば自然体で過ごすことで、誰もが認める良い人になれるのに、そういった努力をすっとばしてその場しのぎの行動で自分を良く見せたいという情けない心が出てしまったのです。




挨拶の本来の意味を考えれば、「ハーイ!」と言われたら、なにも考えず「ハーイ!」と返せばよいはずです・・・




しかし私にはそれができなかった。




しっかりと挨拶ができる人になるためにも普段の自分の挨拶と向き合うだけでなく、「ハーイ!」と言われたら笑顔で「ハーイ!」と返していこうと心に誓いました。

寺嫁まめこのひとこと通信 VOL.8

 結婚するまで(結婚後もしばらく)お寺で生活をしたことがなかった妻が、実際にお寺で体験し学んだことを伝えるために不定期で檀信徒の皆様に発行している「お便り」である、寺嫁まめこのひとこと通信 がいろいろあって、改装されました。




今回の題名は



~お母さんの罪と、お盆の意味。~




です。



500まめこのひとこと通信8 20190708


※写真をクリックすると、大きな図で表示されます。
※PDFファイルでご覧いただける環境の方はこちらをクリックしてください。



 東光寺(静岡市清水区横砂)では少しでもお寺のことや仏教のことを多く方に知っていただきたいと、


東光寺ホームページ

・ブログ(新米和尚の仏教とお寺紹介寺嫁がみつけたゴキゲンの種)、

・お便り、本山関係の冊子、

・法話




など様々な方法で紹介をさせていただいています。





その中の1つに寺嫁まめこのひとこと通信があります。 




発行依頼、東光寺から配布されるものの中で最も「楽しみにしています」と言われるのが、この「寺嫁まめこのひとこと通信」です。
※過去の「寺嫁まめこのひとこと通信」はこちらでご覧になれます。




御興味のある方はぜひ御一読ください。
人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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