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切られた彼岸花

お彼岸の季節になりました。



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今年も彼岸花が境内に咲いています。





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東光寺(静岡市清水区横砂)の墓地の駐車場にも彼岸花が咲いています。



この駐車場の草刈りをしているときに気がつきました・・・・





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人工的な何かで彼岸花が切られていることに・・・


誰かが個人的に楽しむために花を切ったのかもしれません。


お墓にお供えするために切ったのかもしれません。






彼岸花は花が咲いても、実がなったり種ができたりしません。


ですから、種がどこからか飛んできて、自然に生えてくることはありません。


誰かが植えなければ花が咲くことも、増えることもありません。


東光寺の墓地を今の形に整備したのは比較的最近のことです。


そして、昔から彼岸花が咲いていた場所にお墓を作ったわけでもありません。


と、言うことはここに咲く彼岸花も初めは誰かが“布施の心”で植えてくれたものです。





お墓にお参りをする人々の目を楽しませるためかもしれません。


お墓に眠るご先祖様への思いから植えたのかもしれません。





どのような想いがあったか正確に分かりません。


しかし、その花を自分の為に切ると言うことは、仏教が大切にする、”誰かの為”、”みんなの為”という布施の心から離れてしまい、「自分勝手」や「自我」と表現される感情に支配されてしまっているように感じました・・・


その自我を捨てる為の「仏道修行強化週間」がお彼岸であり、この時期に咲くのが彼岸花です。


彼岸花を見かけたときには、今こそ仏道修行強化週間だと思い出していただければ幸いです。

お坊さんの研修会 見取り図

昨日の記事で、「実はお坊さんの世界にも研修会があります。」と研修会の紹介をさせていただきました。
※記事はこちらです。


今回の研究会はオンラインとオフライン(対面)の2つを同時に行う方法で開催をしました。


私は勝手にこの方法をハイブリット方式と呼んでいます・・・





この記事では、そのハイブリット方式の研修会の開催方法を少しだけ紹介させていただきます。


今回は2日間の開催中に4つの講座がありましたが、それぞれの講座開催時の見取り図はこのようになっています。


600住職学 会場図 オンライン機器配置図1

600住職学 会場図 オンライン機器配置図2

600住職学 会場図 オンライン機器配置図3



基本的にはオンライン坐禅会と同様に、パソコン1台とインターネットに接続する環境があればハイブリット方式の研修会も開催が可能です。


しかし、せっかくなら参加してくださった皆様に多くのことを感じて欲しいという思いがあり、いくつかの機材を準備しました。


一番多くの機材を用いたのは2日目の第3講座と第4講座です。


このシステムを用いればその他の講座も実践が可能なので、第3講座で使った機材と仕組みについて備忘録として、ここに記しておきます。




使用した機材は



パソコン3台

スクリーン2枚

プロジェクター2台

カメラ

音響機器(会場備え付け)

インターネット接続用のポケットWi-Fi






です。



配信に使用したのはオンライン会議用のzoom(ズーム)というソフトです。


第3講座・第4講座は講師の先生がオンラインで登壇をされました。





機材の使い方ですが、

パソコン①は配信用に使いました。

パソコン①をzoomのホストに設定し、本堂の様子を映した映像や音声をオンライン上に発信し、オンライン上の講師や参加者の音を受け取り会場に流す役割を果たしました。



ですから、会場の音響システムはパソコン①と接続し、マイクで話した内容が会場内に聞こえると同時にオンライン上でも音が流れるようにしました。



残りの2台のパソコンはスクリーンに映像を映すために使用しました。

両方のパソコンとも、参加者として(ホストや共同ホストではなく)zoomに接続し、その映像をスクリーンにプロジェクターを使って投影したのです。



1台は講師の先生の映像を大きく映し、もう1台はオンライン上で参加している参加者を映しました。


こうすることによって、



会場での参加者は講師の先生だけでなく、各地から参加している参加者と一緒に講義を受けているように感じることができます。

また、各地からオンラインで参加している方は、講師だけでなく会場の様子も見ながら講義を受けることができました。




さらに、上記とは別の場所にいる事務局員にも協力をしてもらい、講師との講座前後の打ち合わせはzoomのブレイクアウトルームという機能を使って、講義をしていただくミーティングルームの中に小部屋を作り、この小部屋で行いました。


会場での講義の場合に控室があって、そこで打ち合わせをするのと同じ事がオンライン上でもできたのです。




「インターネットとかオンラインはやったことがないし、難しそう。」


と思われがちですが、


「始めて見たら意外と簡単だった」


という声もよく聞きます。



今回の研修会でも80歳以上の方から20歳代の方まで幅広い年齢層の方が参加してくださっていました。


どこかで、知っている方や知っている団体が「オンライン〇〇」というものを始めたときには参加してみていはいかがでしょうか。

お坊さんの研修会 【令和3年9月】

600住職学ロゴ




実はお坊さんの世界にも研修会があります。


今回はその中の一つある「住職学」の紹介です。



私も所属させていただいている臨済宗青年僧の会が主催する「住職学」という講座が開催されました。



今回はコロナウイルス感染拡大の影響でオンラインと対面のハイブリット開催となり、私は主にオンライン配信の仕事をさせていただきました。


オンライン配信をどのように行ったかは、次回の記事で紹介をさせていただきますが、今回の記事ではお坊さんがどのような研修をしているのか紹介させていただきます。





今年の住職学は



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9月6日(月)~7日(火)の2日間、会場は静岡市にある宝泰寺様をお借りしての開催となりました。



1日目は開会式に続き


第1講座は、元花園大学学長でもあり静岡臨済寺の住職並びに僧堂師家(修行道場の先生)である、臨済寺無底窟老大師の提唱でした。
※提唱とは禅宗の老師と呼ばれる和尚様(お坊さんの先生)が、修行者に向かって、昔の和尚様の言葉などを格式高く丁寧に伝えていただける講座。




第2講座は、過去1,300年で1人しか成し遂げられなかった、1日48kmの険しい山道を千日間歩き続ける「千日回峰行」を満行し、その翌年、9日間の断食・断水・不眠・不臥の中、20万編の御真言を唱え続ける「四無行」を満行した塩沼亮潤大阿闍梨による講演を拝聴。

 




2日目の第3講座では東日本大震災では、ボランティアとして被災地に入り、生後10日の赤ちゃんから90歳を越える高齢者まで約300人を5ヵ月以上かけて見送るとともに、主に安置所おいて遺族へのグリーフケアを行った。納棺師の笹原留依子氏が講演をしてくださいました。




第4講座は、臨済宗妙心寺派の僧侶であり、同時に会計士でもある星野智昭師が「お寺と税」について丁寧に話してくださいました。

※講師の紹介など詳しくは臨済宗青年僧の会のホームページをご覧ください。





この研修会は“お坊さん”が主催をしていますので、


お坊さんの お坊さんによる お坊さんのための研修会


と言えるかもしれません。




世の中にはこんな研修会があり、参加して学び続けるお坊さんもいることを知っていただければ幸いです。

これからはハイブリットの時代がくる その2

前回の記事で、「これからのお寺の世界にはハイブリットの時代が来る」と書きました。
※記事はこちらです。



600ハイブリット研修210827


こちらの写真は、ハイブリット研修会の準備風景です。

※対面での参加・オンラインでの参加のハイブリット




このハイブリット研修会では、


・お寺で講座を受けたい方は、お寺に来る。

・オンラインで講座を受けたい方は、オンラインで受講できるように準備をしています。




研修会には講師の方が4人登壇されます。

このうち2人はお寺に来て講演を、2人はオンラインでの講演となります。



このような場合でも、インターネットに接続できる環境とパソコンやスマートフォンがあれば


・お寺に来て講演をする方に、オンラインで受講している人たちの姿を見せることができる。

・オンラインで講演をする方に、お寺で受講している人たちの姿を見せることができる。

・お寺で受講している人に、オンラインで講演をしている方の姿を見せることができる。

・オンラインで受講している人に、お寺で講演している方の姿を見せることができる。

・お寺で受講してもオンラインで受講しても同じように質疑応答をすることができる。



と言うことを同時に行える、

”お寺にいてもオンライン上にいても、同じ空間にいるようなハイブリット研修会”

を実現することができまるのです。





ここまでなら、「あ~、ハイブリットって便利だね」という感想で終わってしまいます。


しかし、この方法には様々な応用ができます。





そのひとつが各地にある寺院通しをインターネットでつなぐことで、大規模な行事の開催です。


例えば坐禅会です。


これまでには実現不可能だった複数会場で同時に坐禅会を開催することも可能です。


令和2年6月21日に臨済宗円覚寺派管長横田南嶺老大師にオンライン坐禅会を開催していただき、400以上の方が参加する大きな坐禅会となりました。


この時は円覚寺様と各参加者をオンラインで結んでの坐禅会でした。


これは、400人ではなく400の寺院をインターネットでつなぐことができることを意味しています。


各寺院に参加希望者が集まり坐禅会を開催し、各寺院に20人集まれば8千人、500の寺院をつなげれば1万人が同時に坐る坐禅会の開催が可能です。






お寺の大切な役割に仏教の教えを伝えるということがあります。


大きな会場にたくさんの人に集まってもらっての行事も素晴らしいのですが、会場の準備、移動の苦労などがあります。


しかし、ハイブリット坐禅会やハイブリット研修会はすでにあるお寺・機材があれば、参加者も近くのお寺に行けば世界中の人とのつながりを感じながら仏教の教えに触れることができるのです。



そう考えると、お寺の役割とハイブリットには多くの可能性があり、このことに僧侶が気つき実践をすれば自然とお寺にもハイブリットの時代が来ると考えています。

これからはハイブリットの時代がくる その1

600臨青 ホームページ 住職学





ハイブリットとは異種のものの組み合わせ・掛け合わせによって生み出されるもの、あるいは生き物を意味する言葉です。

ですから、エンジンとモーターという2つの動力を組み合わせた車のことをハイブリットカーと呼んでいます。






「これからはハイブリットの時代がくる!」


と私は考えています。


こんな言葉を聞くと


「今さら何を言っているんだ。とっくにハイブリットの時代だろ!」


と言われてしまいそうです。


確かに、車はハイブリットの時代かもしれません。





しかし、私が考えるハイブリットはお寺の世界です。


私が、子供坐禅会とオンライン坐禅会を同時に開催していたところ、参加者から


「ハイブリット坐禅会ですね」


と言われました。




このハイブリット坐禅会の技術をお坊さんの勉強会である”住職学”でも活用することが決まりました。


現地に足を運べない人はオンラインで参加し、現地に来られる人は現地で研修に参加する、ハイブリット研修会です。


現在、学びたいという気持ちがあれば、どんなに離れていても現地に来た人と同じ研修を受けた気持ちになるような現場を目指しています。



そんな準備をしている中で、このハイブリット坐禅会やハイブリット研修会を開催するための技術は、お寺との相性がすごく良いと考えています。



・・・そのことについては次回の記事で書かせていただきます。

人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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