「お仏壇などで御先祖様をお参りするときには、御先祖様に分かる言葉で話しかけてください」

500フェイスブック170222





私は情報発信の一環としてFacebook【フェイスブック】を活用しています。





東光寺(静岡市清水区横砂)の副住職をさせていただき始めた頃に、私がブログをしていることを知った友人に





「情報発信を発信するならFacebookは便利だよ!」





と教えられて始めました。今でもFacebookを続けていますし、




「東光寺」や「いちえの会」、「臨済宗青年僧の会」もFacebookで情報を発信しています。





ところが先日、そのFacebookのアカウントを何者かに乗っ取られてしまいました。





500Facebookのっとり事件170222




異変に気が付き通報してくれたり、電話で連絡をしてくれたると





多くの方の御協力によって何とか正常化しましたが、初めての経験にただただ驚くばかりでした。





ちょうど携帯電話もパソコンも使っていなかったので自分では異変に気が付くことができませんでした。




しかし、親切な方が直接電話をしてくれたり、メールをくれたりして異変に気が付きバタバタとしていました。




するとそのバタバタに気が付いた、パソコンや機械を使わない(使えない)70歳を過ぎた母親が




「何があったの?」




と質問をしました。このとき、私はどのように説明したらよいのか、分からず言葉に詰まりました。




ある和尚様は、




「お仏壇などで御先祖様をお参りするときには、御先祖様に分かる言葉で話しかけてください」




とおっしゃいます。




御先祖様に「フェイスブックのアカウントを乗っ取られた」と語り掛けても理解してもらえません。





しかし、自分自身が問題の本質をつかんでいれば「70歳を過ぎ、パソコンや機械を使わない」人であろうが、誰であろうが、こちらの考えていることや想いを伝えられるのではないでしょうか。




そして私は、今回のアカウント乗っ取り事件の内容を伝えることの難しさに直面し、自分自身の勉強不足を痛感します・・・・
 

大きな音に あたりまえ と おかげさま を感じました。

午前中に本堂で作業をしていると突然、




「ジリリリリリリ!!!!!!」





と、大きな音が聞こえてきました。




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信じられないほどの音がお寺に響きわたります。




非常ベルです。




あまりに大きな音に慌ててしまい、原因も分からずあたふたしてしまいました。




しばらく右往左往しているときに、





「原因は保育園だ!」




と気が付きました。




境内にある保育園は日曜ですので園児も先生も誰もいません。




しかし、非常ベルの音は確かになっています。




火災ではないことは一目瞭然です。




そこで、非常ベルの管理システムへ急ぎ音を止めました。




しかし、数分後には消防車、パトカー、警備会社が集まってくる大事になってしまいました。







原因を調べると「熱センサーの誤作動」と判明。




センサーの交換をすると、センサーは約30年前のものとのこと。センサーが経年劣化をして誤作動してしまったようです。




毎年点検をしていただき、正常に動作し続けたセンサーでしたが、これまで30年間働き続けていたセンサーに私は感謝の気持ちを持っていなかったことに気が付きました。




センサーがあることが「あたりまえ」になってしまい、「おかげさま」と思っていなかったのです。




「おかげさま」の気持ちがあれば、正常に動作していても、働いてくれた年数を把握し交換することができていたはずです。




今年も正常。だからこれからも正常であたりまえ。と思い込んでしまっていたのです。




今回の出来事で「あたりまえ」と感謝の気持ちを忘れている自分自身に気が付き、恥ずかしい気持ちになりました。




「あたりまえのことなど何一つない。全てがありがたいことであり、おかげ様だ」




以前、ある和尚様が言っていた言葉を思い出します・・・

イスを慣れべる保育園児

春は別れと出会いの季節と言われます。




東光寺(静岡市清水区横砂)の境内にある袖師保育園でも卒園式が行われます。





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会場の準備も整い、後は本番を迎えるだけです。





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会場準備のため、園児は自分が教室で使ってきたイスを会場に運びました。








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そして、その後園児たちは保護者が坐るイスを運びました。





園児がイスを運んでいる様子を見ていると、彼らは実に楽しそうにイスを運んでいました。




「めんどくさいなぁ」

「やりたくないなぁ」

「だれかやってくれないかなぁ」





などと愚痴を言う子供は1人もいません。





黙々と、しかし笑顔で楽しそうにイスを運んでいました。





大人用のイスですので、子供が運ぶには少し大きいのですが、彼らは何回も会場とイスが置いてある場所を往復していました。





卒園式の主役はもちろん園児です。




しかし、彼らは「誰が主役なのか」ということなどにこだわることがありません。





だからこそ、主役であるはずの園児自身がお世話になった保護者の為に黙々とイスを運んでいる姿がとても美しく感じられた気がしました。

育てることの大切さを知る

平成29年3月9日・10日に福島県のいわき市で開催された「平和・復興のいのり」でお参りをさせていただきました。
2日間のお参りで、多くのことを感じることができました
※法要やお参りの様子を紹介した記事はこちらです。



500平和 復興の祈り 平成29年


いくつも印象的な出来事がありましたが、今回紹介させていただくのは

ハワイアンリゾートの責任者であり、東日本大震災の際に被災しながらも復興に尽力された方の話しです。





お話の中で印象的な部分は多くありましたが、その中の1つに「専門学校」の話しがありました。




ハワイアンリゾートといえば映画にもなった「フラダンス」が有名です。




東日本大震災の後、建物の倒壊や原発事故の影響でハワイアンリゾートは営業ができない状態になります。




従業員たち自身が被災者となったのですが、各避難所でボランティア活動をしたそうです。そんな中、少しずつ時間が経過し各避難所で歌や楽器の演奏で慰問をしてくださる方が出てきたそうです。そして、その姿を見て何人かのフラダンスのダンサーが避難所でフラダンスを披露したそうです。




これが、後のフラダンス全国キャラバンにつながり、ハワイアンリゾートの復興に大きな力になるそうです。




このフラダンスやファイヤーダンスを踊る方々はハワイアンリゾートが運営をする専門学校に通いステージに立つそうです。




しかし、学校の運営には費用がかかります。




震災前も、学校の運営をしてダンサーを育て給料を支払い踊ってもらうより、現地(ハワイ等)のプロのダンサーと契約して踊ってもらう方が費用がかからないから、学校を閉校しようという案が何度となく出ていたそうです。




しかし、「ダンサーを自分達で育てる」という信念のもと学校を継続されてきたそうです。




このことが、震災後の全国キャラバンやハワイアンリゾートの復興に大きな力となったと話してくださいました。




震災後、福島県にいた外国人には本国から退避命令が次々に出されました。日本を離れた人、福島を離れた人、多くの外国人が離れていきました。




もしも、専門学校をやめて外国人ダンサーと契約していたら全国キャラバンも復興もなかったというのです。



費用や労力だけで判断をするのではなく、何が大切かを考えたとき「自分で育てる」ことが選ばれ、その選択は決して間違いではなかったのだという話を聞かせていただきました。




白隠禅師 坐禅和讃の一節に



衆生近きを知らずして  遠く求むるはかなさよ



という言葉があります。




自分自身が「仏」であることを 知らずに  あちらこちらに 探しまわるのはむなしいことです




という意味があります。





今回の、「外に頼まず、自分達で育てる」といった話を聞きながら、この一節を思い出しました。




仏様を外に求めても、決して得られることなどないと言葉では理解していても、私自身もついつい、




簡単さや手軽さ、そして費用がかからないなどの一時の誘惑に負けてしまうことが多くあります。




しかし、自分以外の力に頼り切ってしまっていては、自分達で立ち上がる力を身につけることなど到底できません。




そのことを、知識としての理解だけではなく、多くの経験から分かっていたからこそハワイアンリゾートでは並々ならぬ努力によって学校を閉校することなく継続されてきただと感じました。





仏様が自分の中にある




と聞くと、以前の私は 「なんだかお手軽!」と感じてしまいました。



しかし、近くにあるから簡単に手に入ると言うわけでもありません。すぐ近くに仏様があることを理解した上でしっかりと努力し続けることの大切さを改めて感じるお話を聞かせていただきました。

津波の浸水と致死率  【東日本大震災 7回忌 福島にて感じたこと その2】

平成29年3月9日・10日に福島県のいわき市で開催された「平和・復興のいのり」でお参りをさせていただきました。
2日間のお参りで、多くのことを感じることができました。
※法要やお参りの様子を紹介した記事はこちらです。





 いくつも印象的な出来事がありましたが、今回紹介させていただくのは震災関係の展示物の中にあった一枚の看板です。



500津波と致死率1

津波による浸水と死亡率





と書かれた看板には衝撃的な言葉が書いてありました。





浸水が100cm(1m)を超えると計算上の死亡率が100%なのです。





テレビで「1mの津波」と言われても私は恐怖心を持たずに見てしまっていました。





1mの波 と 1mの津波 を同じようにとらえてしまっているのです。





しかし、そこには大きな違いが存在するのです。





しかもこの数字は




500津波と致死率

東日本大震災の被害実態などから、陸地に浸水した津波の高さに応じた内閣府の死亡率分析





という実体験をもとにした数字だったので、さらに現実的な怖さを見せつけられた気がします。





海抜4mの場所に存在する東光寺(静岡市清水区横砂)でも東日本大震災の津波の被害を目の当たりにし、少し離れた場所にある観音山(東光寺の墓地はこの山にあります)の整備を進めています。





まずは人が登りやすいように道を整備し、海抜25m付近に竹やぶを伐採しある程度の人数が集まれる場所を多くの方の御協力によって作ることができています。






しかし、整備に完成はありません。





500津波と致死率1
この看板を見ていた和尚様が





「道を作っても誰かが足を痛めたりし止まってしまったら、後ろの人が詰まってしまう。どこからでも登れるようにしなくては」





とおっしゃったのが印象的です。





観音山も道ができたと安心するのではなく、少しでも多くの人がどこからでも登っていけるように整備を進めていきたいと感じました。




また、そこに山があるだけでは「いざとなったら観音山」という発想にはなりません。




存在を認知してもらい、いざという時には活用してもらう。




昔のお寺がそのような存在であったように、お寺も観音山も「何かあったら、あそこに行けば大丈夫」と感じていただける活動を日々続けていこうと気持ちを新たにしました。




・知ってもらう

・使う

・一緒に整備する

・習慣にする







やらなくていけないことはたくさんありますが、一歩一歩確かに歩みだしていこうと考えています。
人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、30代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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