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ありがとう と 当たり前

640写経会 絵葉書 28 ありがとう



今年も東光寺(静岡市清水区横砂)では1日を通して小学生がお寺のこと等を体験する寺子屋体験を開催いたしました。






参加してくれた子供達と過ごしていると様々なことを感じます。

今年はある参加者に“ありがとう”という言葉の大切さを改めて教えていただきました。





寺子屋体験では、参加者に様々なものを配ります。




開会式では東光寺特製の坐禅手帳や名札など

お寺のことを体験する企画の時には説明を書いたプリント

企画によっては折り紙やあやとりの紐・・・





私はプリントを配っているときに参加者の一人が言った素直な「ありがとう」という言葉が印象に残っています。

その参加者は、いつも大きな声で「ありがとうございます!」と言ってくれるのです。

配り物を受け取るときにも、私に質問をして答えが帰って来たときにも、席をゆずってもらったときにも大きな声で


「ありがとうございます!」


と気持ちの良い大きな声を出していました。


何かあると「ありがとうございます!」


遠くにいても どこからともなく彼の「ありがとうございます!」の声が聞こえてきて とてもすがすがしい気持ちになったことを覚えています。






逆に、プリントを受け取っても何も言わずに手だけを出す参加者や、何かを教わっても何も言わない参加者、坐禅をする座布団を出してもらっても何も言わずに座る参加者もいます。






ありがとう という言葉は仏教の言葉です。




 法句経(お釈迦様の教えを記したとても古いお経)に




 人の生(しょう)を

 受くるは難(かた)く

 やがて死すべきものの

 いま生命(いのち)あるは有難(ありがた)し






とあります。 この言葉は





今、ここに自分の「命」があることを実感することの大切さを説く言葉です。

「命」が誕生することは 大変に難しいこと
  ↓
命が有ることは難しい
  ↓
有ることが難しい
  ↓
有り難う
 ↓
ありがとう






となるのです。



昔から「ありがとう」は魔法の言葉と言われ、裏表のない「ありがとう」は多くの幸せを運んできてくれます。

いつも、誰かが、自分のために何かしてくれることが“あたりまえ”と感じている人は「ありがとうございます!」と素直に言うことはできません。

しかし、いつも「ありがとうございます!」と大きな声で気持ちよく答えているその参加者の言葉はまさに裏表のない「ありがとう」だったように感じます。

そして、その「ありがとうございます!」の声を聞いたとき、学校や塾などのテストでは測ることができない彼の“心の点数”は間違いなく100点満点だと感じました。

小さい頃から難しい勉強をして、人よりも早く漢字や九九を覚えることも大切かもしれません。しかし、私は それよりも大切なことがあることを「ありがとうございます!」の声に教えてもらった気がします。

話を聞くことを実践できる子供達

500靴の脱ぎ方



「話を聞くときには相手の目を見なさい!」


そんなことを言う人がいます。子供のころ


「だったら目が見えない人は話が聞けないんですか?」


と言ったら とてつもなく怒られた記憶があります・・・


“人の話しを聞く”とは、どういうことなのでしょうか。






東光寺(静岡市清水区横砂)で1日を通して小学生がお寺のこと等を体験する寺子屋体験を開催したときに


「あ~、この子は人の話しを聞くことできる子だなぁ」


と感じたことがありました。





その中の1つが、下駄箱の使い方です。



1日目、お寺にやって来た参加者たちは下駄箱に靴をしまって本堂に入ってきました。


下駄箱は特に指定された場所があるわけではなく、自由に使うことができます。


参加者達が自由に靴をしまっているため、靴はバラバラの場所に収納されていました。


そのままでも良いのですが、せっかくですので私が考えている下駄箱の理想的な使い方を1日目の開会式の際に話しをしました。





下駄箱を自由に使っていいよ! と言われたら私は一番の下の隅から使うようにしています。

自分が一番入れやすいところに皆が自由に、自分勝手に入れてしまったら、下駄箱が整理整頓されている状態になりませんし、後から来た人が入れにくい。

だったら自分が一番下の隅から入れれば、後から来た人のためにもなります。

そんな下駄箱の使い方があることも覚えておいてください。








このように話したところ、数人の参加者は休み時間に靴を入れ直しに行きました。


そして、翌日になって彼らは自分の靴を下から入れるだけでなく、この日から寺子屋体験に参加した他の参加者にも「下駄箱は下の隅から使うんだよ!」と伝えたのです。



ですから、2日目・3日目は多くの参加者の靴がきれいに下駄箱に収納されていました。



私は“人の話しを聞く”と言うことは

「言われたことを実践する・言われたことを他の人に伝える」

ことだと考えています。


ですから、寺子屋体験参加者の中に、しっかりと“人の話しを聞く”ことだができる子供がいたことはとてもうれしかったです。
また、これまでの私の経験上“人の話しを聞く”ことができる子供は、急激に成長する瞬間がありますので今後が楽しみです。

寺子屋体験 企画説明 【坐禅和讃カルタ】

東光寺(静岡市清水区横砂)で1日を通して小学生がお寺のこと等を体験する寺子屋体験で新しい企画に挑戦しました。
※寺子屋体験の 1日目 2日目 3日目 の活動報告はこちらをご覧ください。



それが“坐禅和讃カルタ”です。



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昨年までは市販の(と、言ってもかなり珍しい)禅語カルタを体験しながら、普段目にすることが少ない禅語に触れてもらっていました。

しかし、それだけでは禅語の良さを子供たちに伝えるのは難しい…


そこで、臨済宗で大切にしているお経であり、分かりやすい言葉で坐禅の功徳について説かれ、さらに坐禅の後などにお唱えして親しんでいる坐禅和讃をカルタにすれば、坐禅和讃の理解をもっと深められるのではないかと考え、


勝手ながら坐禅和讃カルタを自作いたしました!


カルタには
坐禅和讃の一節と、その一節を現代の言葉にしたもの(現代語訳)、そして東光寺未確認キャラクター“こまめ”の絵を入れてあります。



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今回の寺子屋体験では3つの方法でカルタを行いました。
3つの方法とは、カルタの読み方を以下の通り変化させたものです





1回戦 現代語訳を読み、続けて坐禅和讃の一節を読む

2回戦 坐禅和讃の一節だけを読む

3回戦 取りたい坐禅和讃の直前の一節から読み、少し間を開けて取りたい一節を読む





※例:「衆生本来仏なり 水と氷の如くにて」という部分の「水と氷の如くにて」が取り札の場合

1回戦 
冷たい心も やがて温かくなります → 水と氷の如くにて・・・

2回戦
水と氷の如くにて・・・

3回戦
衆生本来仏なり (間) 水と氷の如くにて・・・





読み方を変えることで、飽きずに何度でも挑戦しようとがんばれるだけでなく、坐禅和讃を覚えていない子供は少しでも有利になるように坐禅和讃を一生懸命覚えようと努力するという相乗効果もあったように感じます。




こちらが想像するよりも“坐禅和讃カルタ”は盛り上がったので、ルールやカルタなどをさらに改良してこれからも続けていきたいと考えています。

寺子屋体験 企画説明 【和を学ぶ あやとり体験】

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東光寺(静岡市清水区横砂)で1日を通して小学生がお寺のこと等を体験する寺子屋体験で新しい企画に挑戦しました。
※寺子屋体験の 1日目 2日目 3日目 の活動報告はこちらをご覧ください。


それが“あやとり体験”です。



でも、ただの あやとり体験 ではありません。


「自分の指に感謝したことはあるのだろうか?」


そんな疑問を感じたことが、今回の“あやとり体験”の始まりでした。






あやとりをするとき、指は良く動きます。


複雑な動きを脳が要求しても、文句も言わずに実行しようとがんばります。


指の気持ちを想像しようと思っても、なかなかできません。


だって指になったことがないから!!


だったら、指になってみよう!!!


と、言うことで “巨大あやとり体験”を企画しました。







どのような体験だったのかと言えば




1.参加者を学年がバラバラになるように5~6人の班に分ける。
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2.全員にあやとりの紐を配り、簡単なあやとりに挑戦する。

このとき、いくつかできるようになって欲しいあやとりを複数準備しておく。
※今回は “さかずき” “ちょうちょ” “かに” “はしご” の作り方を書いた紙を準備しておきました。

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3.班員全員が ひとつの型をできるようになるまで、班員同士で教え合う。

4.2つの班を組み合わせて10人程度のグループを作る。

5.10本の指を誰が担当するか決める。

6.直径8mほどの長い紐で作った“あやとり”に挑戦。

7.指にならなかった人は外から指示をする(脳の役目)




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10人でのあやとりは、コツをつかむまでが難しいのです。あやとりの一番初めの動きである中指の行動も、自分の手でやっているときは気がつかないのですが実は中指だけが動いているのではありません。手全体、つまり5本の指全てが動いたうえで中指だけに紐がかかっています。そのことに気がつかないと最初の動きすらできません。


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しかし、逆に全員で動くとうまくできることが分かると、“さかずき”や“ちょうちょ”は全員ができるようになりました。


この体験を通して参加した子供達からは




「協力しないとうまくできないことが分かった」

「みんなとひとつになれた気がする」



といった感想をたくさんもらいます。そして、中には


「自分の指って いつもすごいことをしてくれていたんだ!」


と感じてくれる子供もいました。



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周囲との“和を学ぶ”とともに、自分自身も“和”で出来ていることを学ぶ機会になったと信じています。


そして、なによりも子供達が一生懸命取り組みながらもとても楽しそうに挑戦してくれたことがうれしかったです。


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寺子屋体験 開催報告 【3日目】

東光寺(静岡市清水区横砂)で、1日を通してお寺の行事を体験する寺子屋体験を開催しました。
3日目(3日間の開催)の様子を写真で御紹介させていただきます。
※1日目の様子はこちらをご覧ください。
※2日目の様子はこちらをご覧ください。



7:30
夏休み子供坐禅会
寺子屋体験とは別の企画ですが、寺子屋体験に参加する子供の中には参加した子もいます。早朝からの開催となっていますが、皆一様に真剣に取り組んでくれています。


8:30
開会式



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お寺での過ごし方や、1日の予定、そしてどんなことを学んで欲しいのかを伝え、その後さっそく本尊様にお参りをして、



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坐禅



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読経です。うん、良い姿勢です!





9:30
カルタで学ぶ


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坐禅の功徳について書かれた「白隠禅師坐禅和讃(はくいんぜんじ ざぜん わさん)」というお経をカルタにしました!


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白熱した戦いがここにありました。




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10:30
自習


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夏休みですので、学校の宿題にも取り組みます。周りの仲間が一生懸命取り組むので自然と全員が一生懸命に勉強をしていました。






11:30
食事作法の勉強と昼食


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お寺での食事作法を勉強し「静かに、素早く、全ていただく」を合言葉に、真剣に食事と向き合いました。


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食事の最後は、食器についたご飯などもたくわんできれいにし、全てをいただきました。


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参加3日目の子供達は慣れた手つきで食器をきれいにしていきます。






12:30
休憩時間

休憩時間の過ごし方はいろいろです。


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折り紙で「蓮」を折る特別講座を楽しむ子供もいれば、扇風機の前でのんびり過ごす子供、ゴロゴロする子供・・・


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それぞれの時間を過ごします。






13:00
「和」 を学ぶ あやとり体験


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みんなで「あやとり」をしました。




・・・みんなで!




これは練習です。






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こちらが本番!!





10人1組であやとりです。

「私が右手の親指やる~!」

「私は小指!」

などと相談しながら10人が全員で1つになる体験をしました。


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苦労はしましたが、楽しんでくれたようです。







14:30
仏教クイズラリー


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仏教のことやお寺に親しむため、お寺の中にある問題を見つけ答えを考えます。

本堂の外に出てみないと答えることができない問題もあるため、参加者は外へ出て駆け回ります。

解答は1日の活動の中で話をしたことに関係する問題を作成しました。






15:30
掃除・坐禅・振り返り


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1日お世話になった本堂を掃除し、


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振り返りシートで 1日を振り返り


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最後も坐禅に取り組みます。


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今日も1日を静かな気持ちで振り返ることができました。
人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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