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きっかけとなる教え

500地蔵院1




京都にある、一休さん生誕の寺「地蔵院」を拝観させていただいたときに、素敵な言葉に出会いました。





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「竹のお寺」とも呼ばれ、境内を覆う圧巻の竹林や、足元に広がる苔の絨毯、一休さん生誕の地として知られる地蔵院は鈴虫寺や苔寺など多くの観光客が訪れるお寺の近くにありながら、静かな境内に多くの竹があるお寺です。





500地蔵院3




静かな雰囲気と竹林と苔のの美しい緑を楽しむことができます。





そんな、地蔵院で素敵な言葉と出会いました。





500地蔵院3




その言葉は山門の手前にある、小さな張り紙の中にありました。





ここは仏教寺院です。信仰と修行の場です。

仏様を拝む事を第一目的とする方のみ入山を許可します。

観光だけが目的の入山はお断りします。

お子様をお連れの方は、これを機会に、お地蔵様の前で、手を合わせて拝むことを教えてあげてください。






と書いてあるのです。




これを機会に、お地蔵様の前で、手を合わせて拝むことを教えてあげてください。





お寺が信仰の場であることを忘れ観光地だと勘違いをしてしまうなど、間違ったことを厳しく伝えるとともに、「これを機会に」という言葉で、これまでの間違った認識を正すとともに許す姿勢を示した言葉に感じます。





お寺が多くの方に伝えたいと感じていることを、短い言葉で見事に表現されているように感じました。

世界遺産の苔と普通の苔


500世界遺産の苔と普通の苔1


苔が流行っているとの噂を聞いたことがありますが、いまいち実感することがない毎日を送っています・・・





先日、西芳寺【さいほうじ】様の前を通過したときに感じたことです。




西芳寺よりも苔寺【こけでら】の名前の方が有名かもしれません。




世界遺産にも登録されている西芳寺(苔寺)様の前を通過しようとしたとき、ハガキを手に持った集団が、お土産屋さんの女性に



「早くしないと時間に遅れるよ!」



と声をかけてもらって走っていく姿を見かけました。




西芳寺様は拝観するのに予約が必要なお寺であり、予約をしたことを示すハガキを持って参拝者が走って行くところでした。




500世界遺産の苔と普通の苔2




川の向こうが世界遺産の苔寺です。




500世界遺産の苔と普通の苔3




つまり川の向こうの「苔」は世界遺産。




川のこっち側は普通の苔。




500世界遺産の苔と普通の苔4




世界遺産の苔は予約をしないと見れませんが、こっちの苔は好きな時に好きなだけ見ることができます。




500世界遺産の苔と普通の苔5





走らず、ゆったりとした気持ちで歩いていればこちらの苔も、世界遺産の苔も見ることができたのに・・・




などと余計なことを考えてしまいました・・・





白隠禅師坐禅和讃というお経の中に




直に自性を証すれば 【じきに じしょうを しょうすれば】

自性即ち無性にて 【じしょう すなわち むしょうにて】

已に戯論を離れたり 【すでに けれんを はなれたり】





との一節があり、





本来の自分を感じとることができれば、

様々な区別などないことに気がつき、

すでに愛着や煩悩から離れているのです






と訳すことができる一節です。




「世界遺産の苔と、普通の苔」などと区別している私の未熟さを、しっかりと指導してくださっている言葉です。

受け継ぐもの


500受け継がれていくもの


母親が子供の頃に着ていた着物を長女が着て、七五三のお参りをした。



数年後に次女も、その着物を着て七五三のお参りをした。



手を合わせる姿を見ると、受け継いだものは着物だけでないことが良く分かります。



手を合わせて、多くのことに感謝し頭を下げる。



その姿そのものが、御先祖様から良い習慣を受け継いでいる姿に見えます。




先日、コンピュータの音声入力(マイクに向かって話した内容をコンピュータが認識して文字に変換する)を使ったところ



「禅宗の寺」 が 「練習の寺」



と変換されました。



誤変換ではあるのですが、間違っていない気がします。




禅宗のお寺は、修行の実践の場である




と言われていますので、「禅宗の寺」は人生をよりよく生きるための「練習の寺」だと言えるのだと思います。




そして、この練習メニューこそが御先祖様から受け継いだ良い習慣なのです。




七五三でのお参りの姿や、コンピュータの「練習の寺」という誤変換を見ながら




これからもお寺が親から子へと良い習慣が受け継がれていく場であり続けなくていけないと強く感じます・・・

外見に惑わされてはいけない

私は追分ようかんが大好きです。




追分ようかんとは清水の名物であり、竹の皮に包まれたようかんです。




500追分ようかん3





さて、七五三と言えば「千歳飴」が定番ですが、



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娘の七五三に追分ようかんを持たせてしまうほど好きなのです。




500追分ようかん2




先日、追分ようかんをいただきました。




大好きな追分ようかんをいただいて、大喜びの私ですが違和感を感じました。




本来、追分ようかんは赤色が印象的な袋に入っています。




500追分ようかん4




しかし、今回いただいた追分ようかんは紫の袋に入っていました。





新しい味なのか!?

より濃厚になったのか!?

特別なようかんなのか!??





期待していただきました。




何だか いつもよりあっさりとした味のように感じていました。




しかしその後、衝撃的なことを知ることになります。




なんと、中身は同じだったのです。




紅白の袋に入っていると「おめでたい」場所へはお土産として持っていきやすいが、法事などへは持っていきづらい。


そこで、できたのが紫の紙袋です。この紫の袋は仏事用ではあるのですが、中身は同じなのです。





そんな、中身の同じ追分ようかんを

「お、なんだかいつもと違ってあっさりとしている」

などと、外見に惑わされて、本来はないはずの違いを感じてしまった私はまだまだ未熟だとよくわかりました・・・
人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、30代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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